防災事業
~現場の声を、未来の防災へ~
Culture Shift株式会社は、「人と地域を守る力をテクノロジーで拡張する」ことを理念に、消火用ドローン、窒素消火技術、災害復旧支援、災害用エネルギーソリューションの4分野で事業の展開を目指している。
この取り組みの原点には、代表取締役 金子悠太 の現場経験がある。
金子は東京消防庁で13年間にわたり、消防・救急・通信指令業務に従事。
火災、救助、災害医療など数多くの現場で活動し、延べ3万件以上の通報・出動対応を経験した。
119番通報を受ける通信指令センターでは、災害時の同時多発通報や広域災害の指揮・統制も担当し、
「災害対応の最前線に必要な情報・判断・技術」を身をもって学んだ。
その中で痛感したのは、「人の力には限界があるが、技術があれば救える命がある」という事実である。
この気づきを出発点として、現場知識とデジタル技術を融合させた防災テクノロジーの社会実装を目指し、Culture Shiftの防災事業が生まれた。
消防現場の知見と最先端技術を融合し、「届かない場所に届く技術」「止まらないエネルギー」を社会に実装する。
Culture Shiftは、防災とテクノロジーの融合を通じて、“次の災害に強い社会”の実現を目指している。

消火用ドローン
ゲル状消火剤や水性ポリマーを搭載した消火用ドローンを開発。
地上からの接近が困難な火災・林野火災において、上空からの精密散布により初期消火と延焼防止を実現する。
従来の放水活動を補完し、隊員の安全と作業効率を両立させること が目的である。
窒素消火技術
酸素濃度を制御して燃焼を抑制する窒素ガス消火システムを導入。
化学薬剤を使用せず、環境負荷を抑えながらサーバールームや文化財施設を保護する非破壊型消火を実現する。
今後はドローンや自動監視システムとの連携により、遠隔制御型の安全消火体制を構築する。


災害用エネルギーソリューション
国内の先端エネルギー技術企業が開発した高効率水素発電技術を、Culture Shiftが防災・減災の現場に応用。
単結晶素材の開発と新たな化学反応式の導出によって、高効率かつ膨大な水素生成を可能にした技術を基盤に、コンパクトで安定した電力供給を実現する水素発電システムを展開している。
停電や燃料供給停止時でも稼働できる分散型エネルギーとして、避難所・医療機関・通信拠点などへの導入を進め、地域のエネルギーレジリエンスを高めている。